海外研修

建築学海外研修とは

「建築学海外研修」は、海外にある有名建築を自らの目で見ることを目的に、2002年度から建築学科3年の受講科目として開講した科目です。研修に参加する学生と教員が相談して研修先を決定し、教員が1〜2名参加します。訪問先の事前学習と、10日程度の海外での研修、さらに研修後に成果報告(報告書の作成と発表)を行ないます。

これまでの研修旅行

訪問先:イタリア(ローマ・ヴェネツィア・ミラノ)、フランス(パリ)

2017年のテーマは「都市と建築のつながりをそれぞれの都市ごとにまとめる」。9月4日から13日までの目くるめく10日間でした。


 
イタリアの首都ローマでは、コロッセオをはじめとする古代ローマ帝国の遺跡、バチカン市国ではカトリックの総本山サンピエトロ大聖堂など、建物の重厚な存在感に圧倒されました。
 

2011年 イタリア、フランス

訪問先:イタリアのローマ・フィレンツェ・ミラノ、そしてフランスのパリ。

参加:3年生11名に、長崎大学工学部構造工学科2年生のお二人に加わってもらい、学生13名。
古代ローマ建築に始まり、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロック、近代、現代の各時代を代表する建築を自分の足でたどりました。ブルネレスキ、ミケロッツォ、ボッテチェリ、ダ・ヴィンチ、ブラマンテ、ミケランジェロ、ベルニーニ、ボッロミーニ、コルビュジェらの建築家や芸術家と対話する時間に大変刺激を受けました。


 
 



 
見学した建物は、以下の通りです。
ローマ:サンピエトロ大聖堂、ナヴォナ広場、パンテオン、スペイン広場、トレヴィの泉、サン・カルロ教会、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会(真実の口)、ローマ市街地の街並み。
 



 
フィレンツェ:ミケランジェロ広場、大聖堂、ウフィツィ美術館、ヴェッキオ橋。グループ研修にて、パラッツォ・メディチ、パラッツォ・ストロッツィ、大聖堂ジョットの鐘塔、サン・ロレンツォ教会、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会、サンタ・クローチェ教会等。フィレンツェ市街地の街並み。
 



 
パリ:パリ市街地の街並み、サヴォワ邸。グループ研修にて、ノートル・ダム大聖堂、ルーブル美術館、凱旋門、オペラ座、オルセー美術館、ポンピドゥーセンター、アラブ世界文化センター、エッフェル塔、建築博物館等。
 

2009年 イタリア

訪問先:ローマ、シエナ、さん・ジミニャーノ、フィレンツェ、ヴェネチア、ベローナ、ミラノ。

参加者:学生16名,教員(林教授)1名の合計17名


 
研修日程
2010年2月14日(日)〜2月22日(月) 8泊9日
2月14日(日)の10:30に福岡空港を出発し,仁川空港を経由してローマ空港に到着しました。
2月15日(月)はローマでコロッセオ,スペイン広場やバチカンのサン・ピエトロ大聖堂,システィーナ礼拝堂等を見学。
2月16日(火)は世界で最も美しい広場とも言われる「カンポ広場」のある中世都市シエナと,美しい塔が立ち並ぶ中世都市サン・ジミニャーノを見学した後,フィレンツェに到着し,フィレンツェ市内を見学。
2月17日(水)はフィレンツェ市内のドゥオーモ,ウフィツィ美術館,ポンテ・ベッキオ等を見学。
2月18日(木)フィレンツェからヴェネチアに移動し,サルーテ教会やリアルト橋等を見学。
2月19日(金)は終日ヴェネチア市内を見学。
2月20日(土) は古都ベローナでサンツェーノ・マッジョーレ教会やカステロ・ヴェッキオ美術館を見学。
2月21日(日)ミラノの大聖堂やレオナルド・ダ・ヴィンチ作の最後の晩餐等を見学。ミラノ空港を19:00に出発し,ローマ空港および仁川空港で乗り継ぎ,2月22日(月)の19:40に福岡空港に到着しました。
 

2008年 中欧4カ国歴史都市と世紀末建築

訪問先:プラハから南ボヘミヤのタボールやチェスキーブルディビッチェ、チェスキークルムロフをめぐりザルツブルグへ、そしてウィーンからブラチスバラを経て再びプラハへという行程。

研修日程:2009年2月26日(木)〜3月6日(金) 8泊9日


 
戦争による破壊を免れた都市ばかりなので、ロマネスク,ゴシック、ルネッサンス、バロックそしてアールヌーボーやゼゼッション、キュビズムなどといわれる世紀末建築がごっそりと残っており,近代・現代建築も加わって、生きた都市規模の建築博物館のようだった。歩き回って、飲み、食べて五感をフルに使って学び、文化と生活とまちの空気を吸収して来た。参加したのは、3年生(現4年生)13人と引率の鮫島教授。
 

2007年 ドイツ

訪問先:ドイツ:フランクフルト,ダルムシュタット,ハイデルベルグ,ヴァイマール,デッサウ,ベルリン,ケルン、フランス:パリ、中国:上海。

研修日程:2008年2月29日(金)〜3月10日(月) 10泊11日

引率:鮫島和夫,山田由香里(企画担当)。学生:3年生35名,大学院1年生1名,合計38名


 
2007年度の建築学海外研修はドイツ・パリで、ドイツは初めての研修先でした。ドイツを研修先としたのは、ハイデルベルグ大学東アジア研究センター東亜美術史研究所シュワイツァー・アントン准教授が大学の見学を快諾してくださったのがきっかけとなっています。
このような機会は大変貴重で、今回の研修はこのハイデルベルグを核とし、東西壁崩壊後のベルリン、学生から希望のあったパリを結ぶように企画をたて、移動の過程で、フランクフルト、ダルムシュタット、ヴァイマール、デッサウ、ケルンを見学することとしました。結果的には、ドイツとパリの都市の姿、都市をむすぶ農耕地の風景、教会、城郭、大学、町並み、バウハウスの変遷、近代建築の位置づけ、現代交通の位置づけなどをバランスよく見られることとなりました。
ハイデルベルグ大学は、1386年に創立されたドイツ最古の大学で、取りまく美しい町並みは大学の歴史とともにあります。また東亜美術史研究所は、ドイツ国内でアジア研究のもっとも盛んな研究所であり、図書室の日本・中国・韓国に関する蔵書数からもその充実ぶりがうかがええます。学生たちは、図書室や研究室・ゼミ室なども見学することができ、ドイツと日本の両国の研究者が築いた交流の歴史を実際に感じ取りました。シュワイツァー准教授、通訳を担当してくださったクリスチャン・ヌムリッヒ氏に心から感謝いたします。
 

2006年 スペイン・ポルトガル

訪問先:バルセロナ パビリオン、サグラダ・ファミリア、コロニア・グエル地下聖堂、アルハンブラ宮殿、メスキータ、ベレンの塔等。


 
2006年10月16日(月)〜25日(水)にスペイン・ポルトガルへ行ってきました。行き先は、バルセロナ、グラナダ、コルドバ、セビリア、エヴォラ、リスボン等です。参加者は,教員2名,男子学生10名,女子学生9名の合計21名でした。引率教員:宮原和明,渡部洋
 

2005年 トルコ

訪問先:カッパドキアやブルーモスク、イスタンブールなど多くの世界遺産。


 
2005年度の建築学科海外研修は西洋と東洋の文明がクロスする「トルコ」へ行ってきました。鮫島教授が引率で学生14人が参加し、カッパドキアやブルーモスク、イスタンブールなど多くの世界遺産を目の当たりにして大興奮の15日間でした。今回は11の都市を(日本一周するほどの距離)をバスで移動。日本との文化の違いに学生たちはいい刺激を受けたようでした。引率教員:鮫島和夫
 

2004年 フランス・スペイン

訪問先:フランス・シルバカーヌ、アルルの円形球技場、ユニテダビデシオン、アラブ研究所、ルーブル美術館、バルセロナパヴィリオン、サヴォア邸、ポンピドゥセンター。


 
2004年9月10日-19日まで建築学科20人で建築学海外研修としてフランスとスペインに行って来ました。引率教員:林一馬,宮原和明  
 

2002年 スペイン

訪問先:サクラダ・ファミリア、グエル公園、カサ・ミラ、タラゴナのローマ橋、バレンシアの大聖堂、サンタバルバラ城、アルハンブラ宮殿。


 
2002年度の海外研修は最初ということで、どこに行くのか学生達と相談の結果、スペインの建築や都市を見て回ろうということになりました。6月くらいから準備を進め、9月16日から26日までの10日間の旅となりました。引率教員:松尾有平