2013年度 建築フォーラム 研修旅行
2013年度 建築フォーラム 研修旅行
2013年度の研修旅行は5月24日(金)、25日(土)に熊本の天草をはじめとして三角、宇城市、宇土市、熊本市を訪ね多くの建築を見学してきました。研修旅行の目的は新入生相互の交流、およびこれから学ぶ建築・都市計画・町づくりなどへの導入教育です。
第一日目の24日(金)は,シーサイドキャンパスに集合、貸し切りバスに乗って南島原市の口之津港に行き、フェリーで天草の鬼池港に向かいました。鬼池港から牛深に向けてひた走り、第一の目的地である牛深に到着しました。牛深では、昼食をとりながら熊本アートポリスの作品でもある「海彩館」と「ハイヤ大橋」を見学、その後「崎津天主堂」及び「大江天主堂」を見学し、最後に宿泊地の近くにある「旧苓北町民ホール」と「苓北町役場」を見学し、夕方には宿泊地の「天草温泉ホテル四季咲館」に到着しました。
第二日目の25日(土)は、最初にNHKドラマ「坂の上の雲」のロケ地にもなった「三角西港」を訪ね、 宇城市の「不知火道の駅」で昼食をとりました。午後には「不知火文化ホール」を見学、その後宇土市の「宇土小学校」、熊本市の総合屋内プール「アクアドーム」を見学し、熊本港からフェリーに乗って島原港に着き、島原グリーン道路を経由して夕方近くに大学に到着しました。
今回の研修旅行では、長崎にゆかりのある歴史的建造物である教会建築(長崎出身/鉄川与助の作品)、そして 熊本県アートポリスの作品を見学、新しい考え方で設計/建築/運用されている施設を見ることが出来ました。それぞれの見学先で丁寧に案内して頂きました関係者の皆様、ありがとうございました。
「海彩館」(設計:内藤廣、「ハイヤ棟」 の 資料館 ・フェリー切符売り場とレストラン)
海彩館のレストラン「あおさ」で昼食(天草の新鮮な鯛/ブリ/カツオ/キビナゴ等の刺身定食、あおさの入ったみそ汁は格別でした)
海彩館「あかね棟」の回遊水槽(天然の真鯛が回遊していました)、奥の方では天草で捕れた魚の干物等おみやげが販売されていました。
「崎津天主堂」(設計:鉄川与助、明治以来3回建替えられ、現在の教会は昭和9年に建設)と「天草の崎津集落」(重要文化的景観)・・・「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」は世界遺産暫定一覧表に掲載され、「天草の崎津集落」はその構成資産の一つとして追加されている。島原・天草の乱で多くのキリシタンが命を落としたため、崎津などの限られた集落にキリシタンが潜伏するのみとなった。乱の後、天領であった天草も長崎奉行所の支配を受けることとなり、長崎で使用された踏み絵を用いて、庄屋役宅で絵踏みが行われた。(熊本県世界遺産推進室HP、及び長崎県世界遺産登録推進室HPより)
教会裏手の船だまり(孟宗竹で組み上げた「カケ」、長崎総合科学大学のそばの漁村=網場でも数十年前まで残っていた)船の繋留や乗船、干物の乾燥、網の補修等の作業場として今でも活躍している。
「大江天主堂」(設計:鉄川与助、昭和8年1933年)
苓北町役場(設計:黒川紀章建築都市設計事務所)
「志岐集会所(旧苓北町民ホール)」(設計:阿部仁史+小野田泰明)
ホテルの食事は鯛やヒラメ、カワハギの煮物、アワビの踊り焼き等々、超豪華な夕食でした。食後はグループに分かれて出し物を披露、大変盛り上がりました。