建築学会記念見学会を長崎外海地区で行いました(2010.3.6)
2009年度第49回の日本建築学会九州支部研究発表会が本学で開催され(2010.3.7)、それに先立って記念見学会を企画しました。
見学地の長崎市外海(そとめ)地区(旧外海町)は角力灘に望み、作家の遠藤周作が「沈黙」の題材を得たことでも知られる隠れキリシタン集落であり、
この場所に、明治初期フランス人宣教師ド・ロ神父が訪れ、私財を投じて
教会堂を始め生産、福祉関係などの建築を設計し、かつ技術指導しました。
これらのキリスト教関連遺施設を、近畿大学教授の川上秀人先生、本学科の林一馬教授、
文化財建造物保存技術協会の担当の方からの専門的で丁寧な解説を得て、見学しました。
参加者の33名は、その歴史と文化、技術を建築作品を通して堪能しました。
見学先は以下の通りです。
・大野教会(国指定重要文化財建造物、明治26年)
・出津(しつ)教会(県指定、明治15年)
・旧出津救助院鰯網工場(現ド・ロ神父記念館)(国指定、明治18年頃)
・授産場・マカロニ工場(修理工事中)(国指定など、明治15年頃)
外海の坂を歩く参加者