研修日程

2008年2月29日(金)〜3月10日(月) 10泊11日

研修場所

中国:上海

ドイツ:フランクフルト,ダルムシュタット,ハイデルベルグ,ヴァイマール,デッサウ,ベルリン,ケルン

フランス:パリ

参加人数

引率:鮫島和夫,山田由香里(企画担当)

学生:3年生35名,大学院1年生1名,合計38名


 2007年度の建築学海外研修はドイツ・パリで、ドイツは初めての研修先でした。ドイツを研修先としたのは、ハイデルベルグ大学東アジア研究センター東亜美術史研究所シュワイツァー・アントン准教授が大学の見学を快諾してくださったのがきっかけとなっています。

 このような機会は大変貴重で、今回の研修はこのハイデルベルグを核とし、東西壁崩壊後のベルリン、学生から希望のあったパリを結ぶように企画をたて、移動の過程で、フランクフルト、ダルムシュタット、ヴァイマール、デッサウ、ケルンを見学することとしました。結果的には、ドイツとパリの都市の姿、都市をむすぶ農耕地の風景、教会、城郭、大学、町並み、バウハウスの変遷、近代建築の位置づけ、現代交通の位置づけなどをバランスよく見られることとなりました。

 ハイデルベルグ大学は、1386年に創立されたドイツ最古の大学で、取りまく美しい町並みは大学の歴史とともにあります。また東亜美術史研究所は、ドイツ国内でアジア研究のもっとも盛んな研究所であり、図書室の日本・中国・韓国に関する蔵書数からもその充実ぶりがうかがええます。学生たちは、図書室や研究室・ゼミ室なども見学することができ、ドイツと日本の両国の研究者が築いた交流の歴史を実際に感じ取りました。シュワイツァー准教授、通訳を担当してくださったクリスチャン・ヌムリッヒ氏に心から感謝いたします。