審査結果
最優秀賞
長崎県立長崎工業高等学校(定時制) 平川 海空也 さん
指導: 田島 由香子 先生
タイトル: 猫の恩返し
評価:表現のうまさが断トツの作品です。猫による癒し効果のアイディアは数作品に見られたが、この作品は「犬猫殺処分」という社会的課題まで着目して、動物保護の必要性を本アイディアコンペに提起し、「命」を学び、「交流」、「セラピー効果」、「地域連携」を総合的に提案してくれました。建築学の「社会性」に目を配ったところは高く評価したい。
優秀賞
仙台市立仙台工業高等学校(2年) 青沼 朋輝 さん
指導: 五十嵐 昭博 先生
タイトル: 水と空間〜アクアウォール〜
評価:水の流れる音のリラックス効果を生かして、流れというコンセプトに沿った壁(アクアウォール)と地面の一体設計が工夫された作品となっています。考えが明快で、図面の表現も効果的で上手でした。
優秀賞
三重県立四日市工業高等学校 中西 亮貴 さん
指導: 有馬 智昭 先生
タイトル: 段々×談
評価:景色の良い海側に向けて、空間を階段状に設計し、反対側の壁面をスクリーンとして利用した作品です。そうしたシンプルなアイディアのもとで、できるだけ多様な利用可能性を図り、そして景観の「パーソナルスペース」への働きに着眼したところが評価されます。図面の表現はダイナミックでした。
入賞
長崎県立大村工業高等学校(3年) 下道 瑶平 さん
指導: 本多 望 先生
タイトル: 水の中庭(中に輪)
評価:水槽の設置によって「部屋」の印象を変え、板と畳という和の要素を新たなコンセプト(「つなぎの間」)において現代的にデザインし、これで持って多様な利用目的への対応を考案した作品となっています。 海の多い長崎にマッチするアイディアです。
入賞
静岡県立科学技術高等学校(1年) 佐藤 惟吹 さん
指導: 杉山 諭 先生
タイトル: 木の下で憩う
評価:「木」を使って部屋の雰囲気を変え、そして窓を広げることによって内外のつながりを改善し、そして、アイディアを図的にわかりやすく表現した作品です。ベンチは一体的に組み立てられ、個々別々としても利用できるように多様性への配慮がなされました。
入賞
長崎県立佐世保工業高等学校(1年) 藤村 みのり さん
指導: 福田 顕 先生
タイトル: いやしの緑空間〜グリーンスペース〜
評価:「家庭菜園」や「スムージー作り」のイベントができ、料理教室の感覚で憩いと交流の可能性を考案したユニーク作の一つとなっています。空間のデザイン、家具のデザイン、バルコニーの床のデザインなど、きめ細かなところまでアイディアが凝らされました。
入賞
兵庫県豊岡総合高等学校 藤田 真唯 さん
指導: 丸野 貴好 先生
タイトル: 〇〇×bubble=∞
評価:空間に大小様々な球体を置き、その利用を利用者に委ねるアイディアをとった作品です。「ひらめき次第」という設計者のコンセプトですが、球体の持つ未知の可能性を提起したものではないかと感じました。