平成20年度 長崎総合科学大学公開講演会


環境・建築学部 2009年4月開設予定


「 環境と建築を考える 」


主催:人間環境学部環境文化学科+工学部建築学科

 

日時 平成20年12月18日(木) 14:00〜17:00

会場 長崎県美術館 2階ホール


基調講演

 「場を創る −ランドスケープデザインの仕事」

   上山 良子 氏(ランドスケープアーキテクト・長岡造形大学学長)


パネルディスカッション

 「環境と建築をめぐって」

   コーディネータ

    林 一馬(本学学長)

   パネラー

    池田 武邦 氏(建築家、本学名誉教授)

    上山 良子 氏( 前掲 )

    繁宮 悠介 氏(本学人間環境学部環境文化学科講師、生物学)


  2009年春、本学に「環境・建築学部」が誕生します(2009年4月開設予定)。これは、環境分野の教育研究を担ってきた人間環境学部環境文化学科と、建築とまちづくり分野に多くの建築技術者を輩出してきた工学部建築学科がひとつの学部となり、今後ますます高まる環境と建築に対する社会の要請に応えていこうとするものです。

 そこで新学部の開設を記念して、公開講演会を開催いたします。基調講演には、“長崎水辺の森公園”の設計を手がけたランドスケープアーキテクト・上山良子氏をお招きして、環境造形や景観設計の分野で活躍してきた足跡をお話いただき、パネルディスカッションでは、ハウステンボスの設計を手がけた建築家・池田武邦氏、本学で自然環境の研究と保全に取り組む繁宮悠介講師が加わり、各氏の視点から問題提起をいただき環境と建築をめぐって議論を展開します。




上山良子氏プロフィール

 上智大学外国語学部英語学科卒業。カリフォルニア大学バークレー校環境デザイン学部ランドスケープアーキテクチャー学科大学院修了後(M.L.A)、 C.H.N.M.B.アーバンデザイン及びランドスケープアーキテクチャー事務所を経て、1982年株式会社上山良子ランドスケープデザイン研究所を設立。1993年から長岡造形大学環境デザイン学科教授、2008年から同大学学長。これまで、国内・国外のランドスケープデザインを数多く手がける。長崎では、2000年から2004年にかけて水辺の森公園のランドスケープデザインを手がけ、グッドデザイン賞金賞、土木学会デザイン賞優秀賞を受賞。


池田武邦氏プロフィール

 東京大学建築学科卒業。(株)日本設計事務所(現日本設計)の設立に参画し、日本で最初の超高層、霞ヶ関ビルをはじめ、新宿三井ビル、京王プラザなどを手がける。その後同社代表取締役社長・会長・名誉会長を歴任。東京都心の最新ビルを手がける一方、長崎で、長崎オランダ村、ハウステンボスの計画・設計に参画し、環境と建築の融合した新しい街の創造を手がけた。1996年から2004年本学教授、現在名誉教授。2008年春放映のNHK番組「日本の風景を変えた男たち▽廃虚から超高層ビルそして池田武邦が語る戦後」は大きな反響をよぶ。


繁宮悠介講師プロフィール

 京都大学で動物生態学を学ぶ。専門は水生動物の行動、生態、進化の研究。西表島などで研究を行う。現在の研究テーマはサワガニの左右性の進化。自然環境の保全、とくに人との関わりが深い地域の自然環境の保全をめざし、長崎市外海地区の大中尾棚田における栽培・生物調査や、植林地の森林機能を高めるための動をおこなっている。


林一馬教授プロフィール

 本学学長。建築意匠・歴史、都市景観デザインを専攻。研究面では伊勢神宮を中心とした日本古代神社建築、キリスト教会堂、眼鏡橋を主要なテーマとし、ほかに洋館・社寺・民家などの歴史的建造物、町並みに関する調査研究、歴史的環境の保全計画、建築設計、景観デザイン計画など幅広く手掛けている。また、専門的な立場から長崎県文化財保護審議会委員、長崎県美しいまちづくり審議会会長、長崎市都市景観アドバイザー、長崎の教会群を世界遺産にする会会長など数多くの社会的活動にも従事する。